まだ流れの途中、

子供の頃に、「川は流れる」が
ヒットしていた。
唄っていた仲宗根美樹さんが
何故か苦手だった。
歌詞の出だし「わくらば」は
いま聴くと、凄いセンスだなと
思う。
歌詞は寂しい歌だけど、
嘆くまい、明日はあかるく
とで閉じられる一曲に、
せめて気分だけは持ち堪えよう
の応援歌のようで凄い。
やせ我慢して、甘えたことは
控えようとする波数を感じて
こんなに、いい歌だったのかと
今更に思い知る。



ヒットしていた時代は親や
兄姉たちが元気だった昭和だ。


病葉を今日も浮かべて
街の谷 川は流れる


この歌謡史に刻まれる歌詞で
始まる名曲、


人の世の塵にまみれて
なお生きる水をみつめて
嘆くまい 明日は明るく


ガマンを強いられるような
人生だけど、嘆くまい
せめて気持ちを明るく持って
と昭和の時代を生き抜いた
世代が次々と亡くなって逝く。


グダグダ文句垂れたりする
ようなのには感じないけど、
寂しい思いの中に居ながら
やっと楽に、と思うのかな。
明日を明るくしようとヤセ
我慢をした人たちと別れる
のは、とても寂しい。


================


きょうの東京から見える
富士山の画像を頂戴した。



あの頂上に、二男が埋めた妻の
遺骨の一片が眠っている。

×

非ログインユーザーとして返信する