湯なかの一冊に


Memories Of You


1981年の8月某日、
大阪天満橋・現エルおおさかの
何階だったかは失念したけれど
シナリオ授業の開始を待つ間、
エレベーターホールのソファに
居た。
このソファで新藤兼人監督や
山田洋次監督、山内キューさん
など、著名な作家たちを囲んで
逸話などを聞き、楽しかったが
唯一、哀しかった思い出がある、


エレベーターの扉が開くと仲間
のひとりが堪えきれない驚きの
表情で、
「向田邦子が事故で死んだそうや」


其の日は、その話題で皆が沈痛
な雰囲気だったのを覚えている。
昨夜、風呂で読む本と目的も無く
引き出したのが、この本だった。



2021年8月に一刷が出ている。
向田和子さんと人気作家、原田マハ
さんの対談から始まる趣向を凝らし
た一冊かな、
最近見かけない乙川優三郎氏の記述
もある。
久世光彦、加藤治子、小林亞聖、
欠かせない森繁久彌・・・
当然に登場する名が続き、梶芽衣子
よく考えられた編集だと唸る。


自分のシナリオはモノにはならずで
終わったが、ひとりはTVドラマの
大賞を得て渡瀬恒彦で作品となった。
彼から関西で放送されていた
「部長刑事」のホンを書かないかと
声を掛けて貰ったが、番組終了で
機会が泡と消えた^^


番組に挿入されていたショスタコヴ
ィチの楽章を聴く度に苦笑する。


昨日、メルカリ利用でプリンターの
インクを買いに行った量販店の一階
にあるスーパーを見て周ったら・・
懐かしい此れがありましたよ、


ヒロタのシュークリームですよ、
倒産したとか騒いで無かった?
結婚前は近鉄奈良線に住んでいて
亡妻の実家が地下鉄四つ橋線、
難波から四つ橋線に向かう地下の
商店街、当時は「虹の街」か、
途中にチェーン店の一つがあって
手土産に買ったものです。
当初はカスタードだけだったけど
年々と種類が増えました。


昨日のはカスタードとフレッシュク
リームの一種類しか無かった。
シュークリームといえば、大阪京橋
駅前の平野屋も人気でした。


そしてレジに行こうとしたら、
酒コーナーで、
ダバダ火振を発見。
十数年ぶりじゃ無いかな・・・
再会とばかりに購入、

土佐の四万十川沿いの栗は
名産だったらしいけど、安価な
外国産が市場を席捲して敗退、
この栗の活用は無いものかと
思案して生まれた焼酎だとか。


うちの先祖も関ヶ原で敗退して
侍を退いた後に、河内木綿栽培
を始めて財を築いたけれど、
外国産によって滅亡しましたよ。
憎むべき自由化^^

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