Dear 小倉昭和館

Dearにっぽん
「すべてを失った、この場所で
~北九州・小倉昭和館~」



去年8月、福岡県北九州市の
旦過(たんが)市場の火災で
1939年創業の
老舗映画館・小倉昭和館が
火災で焼失。



すべてを失い失意の底にいた
館主の樋口智巳さんは
自身の手で昭和館の幕を下ろすと
考えていたが、
被災後多くの人の心に触れる中で、
ある大切なことに気づかされる。


客にとって、地域にとって、
自分自身にとって・・・
小倉昭和館とは
何だったのか。
火災から半年間、
厳しい現実に直面しながらも
前を向こうとする
樋口さんの姿を見つめた。
一度は失われた
街の小さな映画館が
奇跡の再建を目指す物語。


樋口さん、62歳
初代の孫娘で三代目。
著名人が来館された際の記念写真
光石研と君原健二のツーショット、
片桐はいり・・・他
観客席は観やすい傾斜のある
見事な造りでした。


火災の中から
映画館経営の難しさを
相談した際に届いた、
何が何でもと探しだした
高倉健からの励ましの手紙を
心の支えとして
自身を奮い立たせて再建への
手立てを模索されている。
会場を貸し切っての上映会、
松本清張記念館が協力している
辺りも素晴らしい・・・
清張さん、死してなお御立派。


すべて再建への資金作り。
焼け残った損傷少ない
昭和館のネオン看板。



その熱意が報われて現在、
再建の工事中。
東北震災での陸前高田の
ジャズ喫茶「ジョニー」も
始まっている。
懸命に生きてこそ、
報われる事もある。
小倉生まれで玄海育ち、
九州女の心意気、
生きる意味を見つけ出した館主に
自分達の大事なものと応援する
支援者の面々、


おまえは、何してる?と、
「生きる姿」を
見せてくれている。
テレビがつまらない・・・
いやいや、中には
自分を奮い立たせてくれる
ものもある。
十把一絡げにする気楽さからは
見つけ出す労力さえ投げ出し、
不満ばかりを口にする不毛な
生き方しか出来ないかもしれない。


活力を得ようとしているなら
影響を与えてくれる情報は
発信されている。

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