北のまほろば

BSで、司馬遼太郎さんの
紀行文学「街道をゆく」シリーズの
青森を探訪する「北のまほろば」に
沿って佐々木蔵之介が訪ねている。



厳寒の地で苦しんだ代々の農民たち
の歴史には哀切極まりない物語が
幾つもあるらしい、
らしいとは読んだり耳に聞く程度で
実際に知らない甘さでしか語れない。


そういう土地の歴史を血で継いだ
太宰を、東京の環境で育った三島が
嫌ったが、根底にある「知らない」
感性からの解釈には多分に誤解が
あったのではないかと思う。
二人は異質なのだから。


小さな地方都市の保守的な感覚から
は小学生レベルだと見下されていた
棟方志功は芸術を知る都会で認めら
れる。
小さな島国でありながら感性の狭量
が国土を広くしているのでは無いか。


×

非ログインユーザーとして返信する