幸せなひとりぼっち

近ごろ書店に行くと、目に付く
この文庫、
画像は2015年の映画化の際に出た
当時の文庫。

何年か前の映画なのにと
ハテナ?としていたら、
トム・ハンクスがリメイク
したらしい。



で・・・
何年か前に書いたのを再掲載。


「幸せなひとりぼっち」


シニア問題が世界中に関心を得た
中のスウェーデンの作家、
フレドリック・バックマンの
ベストセラーを映画化した
「幸せなひとりぼっち」 


  予 告 編


原作は、ハヤカワ文庫で
翻訳されて出版されています。


この邦題の意味が
しっくりとは感じませんが、
老いて妻に先立たれ、
身内も居ないオーヴエは
独りぼっちでありながら
幸せだとなるのでしょうか?


59歳と設定した
オーヴエ役の男優は、
どのような角度から見ても
7~80代以上にしか見えません。
演じたロルフ・ラッスゴードを
調べてみれば、なんと
1955年3月29日生まれだから
驚きます。
こいつが昭和30年生まれってか~?
でも、やはり役者です。
素になると若返りますね。


さて、映画の始まりです。
妻に先立たれたオーヴエは
妻の墓石に向かって
「君の傍に、もう直ぐ行くよ」
と、
話しかけるのが日課のようです。


住まいに帰り天井から吊るされた
ロープに首を入れ
それじゃアバヨ・・と思ったら
窓の外が騒がしい。
道向かいににイラン人家族が
転居してきて窓の向こうで大騒ぎ。
そんな騒がしさを見ながら
首を吊る気にもなりません。


どうやら車をバックで入庫できずに
騒いでいる様子、
オーヴエが出て文句を言いながらも
入れてやるのです。
隣人となったイラン家族は
其の後にオーヴエに深く関り
まるで家族のように接して来ます。


規則規律にうるさく、
それらを破る者には罵声を浴びせ
不満を口にするオーヴェイ、
多難な少年時代を経て辿り着いた
妻との、たった一つの幸せを
失ったのですから
偏屈度が増して自棄にも
なるのでしょう。


だけど、今のままじゃ楽しく
生きてゆけないじゃない
向かいに引っ越してきた一家の
妊娠中の妻・パルヴァネが
ご近所さんのよしみとばかりに
娘のように絡んできます。


さぁ死のう、
今月今夜今宵の綺麗な月をみながら
と思ったら
ハシゴを貸してとか食事に来ない?
と絡んで来るタイミングに笑えます。


頑固堅物でありながら、
どこかユーモラス。
ロルフ・ラッスゴードには
「太陽の誘い」なる叙情的な出演作
もありまして、
イメージが一転します。


君のおかげで僕は幸せだった、
映画のキャッチコピーが泣かせます。
その幸せには及ばないかもしれない
けれど
残された時間が少ないかもしれない
一生を、
謳歌する手立てを尽くせば、
なんとかなる・・・
のかもしれません。


===============
追伸、
昨日の事件とかもあったけど、
同性愛に関しての法案とかが
やたら騒いでいるけれど、
騒がずに目立たずにひっそりと
ふたりで居たい、
そんなタイプもいるだろうな。
一部の先導的な行動に困っている
のも居るんじゃ無いのかな?


どの分野でも、それがすべてだと
するのは勘違いでもあるんじゃ
無いのかな?

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