DVD【パリタクシー】


46才の男はバリの街を流して
毎日が暮れるタクシー運転手、
今日も普段と変わらない一日
かと思いきや、配車がひとつ
あるが、受けるかと連絡あり。
まっ、いいかと受けて迎えに
行けば、老婦人。
「私は幾つに見えるかしら
「そ~だな、80位かな?
「お上手ね、92才になるわ



そんな、やりとりで始まる
ふたりの、しばしの物語。
高齢になり身寄りも無いから
老人ホームへと入所するのに
向かうだけなんだけど、
久しぶりに走っているうちに、
何かと此れ迄の思い出の地に
繋がって、寄り道が重なる。


この老婦人を演じるのは、
社会問題にも活動意識の高い
シャンソン歌手の、
リーヌ・ルノーです。
昔のシャンソンブームの時代
には人気で馴染みが高かった
のか日本語歌詞のレコードも
出ています。


生業で喧噪な大都会の道を
走る職だけに気分も荒立つ、
トゲトゲしい言葉遣いに、
ひとつ怒ると一つ年老いて
一つ笑うと一才若返るのと
諭すお姉さんは深い。


ふたりの気持ちの距離が
次第に近づき互いの私生活の
話題に進展する。
老婦人の意外な此れ迄には
驚かされるけれどね。


スタンダードの名曲が
散らばっているのも魅力が
増して、良いんです。


深い経験を積んだ人は決して
軽々しくありません。
あんな、こんなで人を見切る
決して計算ずくじゃない、
心が通じる人と出会えると、
身も心も幸せに巡り合える


明日から、否否、今日から
語れる人との出会いを得る
幸せに巡り合えるかもしれない。
文句や小言で暮れていないで
落ち着くことでしょうか。


ホントに、楽しい一遍です。


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朝昼の食卓
粕汁・・・

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