晩年を生きること

ホントに昨今の世の中の多面な
社会の中で舵を取るのは大変な事
だろうと思う。
タカイチやスギタ、コニシやシイ
木で鼻を括ったような政治家諸々
を信じ込んだ信者が居て、
吠え合いをして陣地の奪い合いを
懲りずに繰り返している。
失言や負けても相も変わらずと
エラソーにしてられる、
厚顔の正体とはなんぞや・・・・


してもらう、してくれる
こんな感覚で政治批判などしてる
稚拙で甘えた高齢者が居る限り、
この国はバラバラでアチラコチラ
の自分優先が基準となり難題が
山積みになってゆく、実に怖い。




黄昏流星群➁
その一、鎌倉星座


群馬県某市、市立博物館が買い付
けたBC.4世紀頃のマケドニア王国
の建築物の一部、
これについて詳細を知るには昭和
初期に数冊が輸入された
「アーキテクチュア・オブ・マケドニア」
トマス・スミス著に手がかりが
書かれてあるかもしれないが、
今では公立図書館にも見当たらない。


学芸員の、みゆきは東京神田古本街
に無いかと上京する。
そして某店で元建築家だった老いた
男と出会う。
うちにはギリシャ文明に関する建築
の書物が沢山あると鎌倉の住まいに
案内される。
男の名は北村修一、日本では五指に
入る建築家であることは後日に知る。


みゆきが鎌倉に向う機会が増える。
そして或る夜、酔って転寝している
ところに北村がやってきて男の気配
を感じて身構える。
眠った振りをして気まずい時間が
流れるが、北村の手が一線を越える
ことは無かった。



その夜から、みゆきの鎌倉への足が
遠のく。
誘いの便りが届くが、
返事も返さずにいると音信が途絶え
夏が終わろうとした頃に、
北村から貴重な書物である、
「アーキテクチュア・オブ・マケドニア」
が、みゆきの元に届く。


慌てて自宅では無い小包に書かれた
送り先の病院に電話をすると、
既に亡くなったと知らされる。


わずか3ケ月足らずの間だったが
ほんとうに楽しかった、ありがとう
との、ふみを添えて・・・

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