しあわせの絵の具dvd



青い瞳のステラ


映画 しあわせの絵の具


(※)
何年か前に書いたのを再び観て
転載加筆しました。


タイトルの絵の具に気がとられて
何気なく観た此の映画ですが、
良品でした。
実在の画家を描く感動作です。
重度のリュウマチで不自由は
あるものの、
生きることを謳歌したい
モード・ルイス。




映画『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』予告編





サリー・ホーキンスが本作にかける思いを語る
映画『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』
インタビュー



サリー・ホーキンスが演じます。
独特の女優さんです。
一癖ある役柄なら
私をキャスティングに!
そんな感じが漂う女優さん、
此処でも
これ以上のキャスティングは
難しいのでは?
と感じるほどに熱演しています。
👇も感動作でしたね、



『シェイプ・オブ・ウォーター』日本版予告編


実兄は借金の返済の為に実家を
売り払い実妹であるモードを
オバ宅に預ける始末。
オバは血縁がありながらも
モードの現実から困惑し、
噂になるようなことはしないでと
世間体ばかりを気にします。



或る日、モードが雑貨店に立ち
寄ると店主と馴染みのような
エベレットが家の賄いをして
くれる女を募集と掲示板に貼ら
せてくれとやって来ます。
エベレットを演じるのが
イーサン・ホーク
年齢を重ねる毎に良くなる男優
です。
人との関りを好まない、寡黙で
情緒に欠けた田舎の変人な役を
演じています。


ビビッときたモードは掲示板に
貼られた紙を自分のものにして
しまいます。
これが二人の生活へと続く
始まりとなるのです。



孤児院育ちのエベレット、
重度のリュウマチで不自由な
身体から冷たい世間の眼差し
に耐えているモード。




直ぐに分かり合えるのではなく
時間を要します。
複雑な環境に育った二人だから
当然でしょう。


モードが温かいスープを作る度に
エベレットの頑なに閉じられた
胸の内が、開き始めます。
そしてまた、彼女の絵の才能を
認め買ってくれるNYから避暑に
来ているサンドラ。




都会暮らしの、
垢抜けたイイ女のサンドラ。
素敵なブーツにセンスに長けた
身のこなし。
彼女が画家モード・ルイスを生んだ
と言えるでしょう。
人工の町NYで生活していると、
モードが描く自然の温かみを欲する
のかもしれません。
ただ、このサンドラが実在の人かは
不明です。




次第に描いた絵が売れはじめ世間に
名が広まり画家として認められるの
です。
オバは、あなたは親族のお荷物だっ
たけど結局幸せになれたのは
貴方だけだったわ、と告げます。
人が生きる術の真実を理解できた
ことを証明する感想でしょうか。


モード自身は、自分の境遇を悲観し
たりせずに幸せな私だからこそ自然
な絵が描けるんだわ
と思っているようでもあります。
実際の彼女がラストクレジットの際
に、8ミリ映像のようなかたちで登場
します。
なんとも言えない
優しくて明るい眼差しです。
モード・ルイス御本人、
サリーが似せてますね。



あることさえ知らなかった
此の映画、
自分にはモードが妹のように
見えた映画でした。



私事ですが東京渋谷区に
住まいを移し音楽を生業の
長男と二男家族が揃った
際に、
長男が走り書きで姪の孫娘
を書いたのですが、
それをジージにあげると
プレゼントされました^^
日付を書いてアルバムに
収めました。
年頃になった頃、
こんなこともあったよねと
思い出すのも
楽しいことでしょう。


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