ドキュメンタリー番組の最高賞。
＜第４部＞文化庁芸術祭賞　
「ＢＳ１スペシャル正義の行方～
飯塚事件３０年後の迷宮～」

飯塚事件の犯人とされ、既に死刑
執行された事件の真相を追及する
様子を追う見事な番組。
放送時にも観たけれど、
真実は何だ？を問う様子を我々に
垣間見せてくれる。

すべてがそうだけど、
結果がなんであれ、何が正しくて
何が間違っているのか、感情に
左右されず究明を積み重ねて行く
ことから事実として証明される。
思い付きや好き嫌いの感情で左右
されるものなど、意味を成さない。

先日観たWinny事件の映画でも
感じたけれど、弁護士の方々や
真相を追及しようとする地方新聞
社の取材陣には敬意を感じる。
安芸高田市を取材する様子は、
これが「ある勇気の記憶」を追求
した新聞社か？と感じるものが
あるけどね。

それらの方々も年々老いる。
再審請求の審議期間中に生涯を
閉じるかもしれないけれど、
生きている限りなる執念は凄いな。

警察、弁護団、どちらの言い分が
正しいのか、
誰もが納得できる証拠もなく死刑
が執行されている。
感情に左右されずに被害者となった
二人の女児に真相を聞きたいけれど
其れが叶わないだけに、表沙汰に
ならなければならない真相が闇に
葬り去られるようになる。

いやいや、何度観ても凄い番組だ。

追伸、
水川あさみ、いい役者だな
昔の成瀬や小津の映画に出ても
遜色なく似合う雰囲気を持っている。