思いがけない一作


カッチーニのアヴェ・マリア



ザリガニの鳴くところ




いやいや、素晴らしい映画でした。
此処でもロクでもないオヤジが
出て来ます。
人里離れた湿地帯の奥地に暮らす
一家、
夫の暴力に耐えかねて家を出た妻、
残された3人の姉兄も次々と
住まいを飛び出し家庭崩壊です。
残された父と末娘のカイア。


その父も、
やがて帰って来なくなる。
独り残されたカイアは
幼児の頃から
自立しなきゃならない。
親身に接してくれる
雑貨屋夫婦を頼りに(実に善人夫婦)
早朝採れたての貝を店で
買って貰って生計とする。
自然の中での生物を観察記録と
して書き続け、
それはやがて出版という形で
苦労と努力が報われるが、


愛した男は大学進学で町を出て
連絡を絶って帰って来ない、
そんな寂しさの中に居て、
ロクでも無い男が真実顔した
ウソの塊で女を求めてやって来る。
二人の間の出来事が刑事裁判と
なり法廷で争われます。


有罪か無罪か・・・



その真実は最後の最後・・
明らかになります。


未だ幼かったカイアが父に連れ
られて初めて雑貨店を訪れたとき
父の買物の袋の中に欲しそうな
眼差しを向けた菓子が入っていて
驚いて振り返って夫人を見ると
ニコッと笑ってウインク。
観ていて思わず泣けました、


あの子は不憫だよ、
やさしくしてやらなきゃ・・・


年月が過ぎて雑貨店主も老いて
亡くなる。
あの人たちが居たから生きて
来れた、
身勝手な想像や損得勘定で
人の価値を決めたり
蔑視したりするよりも、
お互い楽しく生きて行こうよと
世の中を渡ればいいんじゃない?
雑貨店夫婦に万歳です。


思いがけない優秀作を見つけた
思いです。


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さて・・・スイカ冷えてるかな?
孫娘のようなカイアが居たら
食べろって言うんだけど^^


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